不動産を売却するまでの流れとは?

1. 不動産会社への依頼

不動産を売却する場合には、法律や税金などの専門的な知識が必要ですので、不動産会社などに仲介を依頼するのが一般的です。

不動産会社へ依頼をするまでの流れは、以下の通りです。

不動産会社を探す
不動産売却成功の第一歩は、信頼できる不動産会社を見つけることから始まります。全国規模の大手不動産会社から地域密着型の不動産会社まで、複数の候補を探しておきましょう。いつまでに売りたいのか決まっている場合には、不動産会社にその旨を伝えておきます。

物件調査、査定
売却する物件の価値を正確に知るためにも、査定をしてもらいましょう。査定額は、物件の築年数や管理状況、土地の利便性などを総合的にチェックした上で決定されます。

媒介契約の締結
複数の会社から出してもらった査定額や担当者の対応、宣伝力などを総合的に判断した上でどこに売却を依頼するのか決定し、その会社と「媒介契約」を結びます。媒介契約には「専属専任媒介契約」、「専任媒介契約」、「一般媒介契約」の3種類があり、それぞれ条件が異なりますので、どの契約になるのかは事前に必ず確認しておきましょう。 

2. 不動産売却活動

不動産会社と媒介契約を締結したら、買主を見つけるための売却活動を始めてもらいます。

新聞の折り込み広告やウェブサイトでの情報公開など、売却方法は不動産会社によっても異なりますが、活動の経過は契約に基づいて依頼主に報告されるように決められています。

また、売却活動中に購入希望者が現れた場合には、現地見学をしてもらうことになるのが一般的です。

現地見学で実際に住んでいる家の中を見てもらうことは、お客さんにその不動産を購入するかどうかを決めてもらうための大きな判断基準となりますので、日頃から室内の清掃や整理整頓、家の周りの手入れなどをしっかりとしておくようにしましょう。

購入希望者から売却条件の交渉をされる場合もあるので、ある程度譲歩できる部分と、絶対に譲れない部分をあらかじめ明確にしておくことが大切です。 

3. 売買契約から引き渡し

物件の不具合や欠陥、その他の細かな情報を買主に伝える「重要事項説明」を終え、売買条件に双方が合意をしたら、売買契約を締結します。

このとき、10〜20％程度の手付金（契約金）を買主に支払ってもらうのが一般的です。

売買契約締結後、売主が引き渡し日までに抵当権の抹消手続き（住宅ローンが残っている場合）や必要書類の準備を行い、引き渡しの手続きを進めます。

その後、売買契約書によって決められた日に、不動産の引き渡しが行われます。
引き渡し日には売買代金の残りを受領するのと同時に、鍵の引き渡しや備品などの取扱い説明を行うのが一般的です。

全ての取引が終わったら、税務申告などの手続きも忘れずに行いましょう。 

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監修者

大沼　春香（おおぬま　はるか）

宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。

最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。